猫のブラッシング方法、頻度は?ブラシは?嫌がるときの対応方法

猫のブラッシング方法、頻度は?ブラシは?嫌がるときの対応方法

猫のブラッシング

猫にブラッシングをすることは、猫にとっても、人間にとっても大切で、ストレス解消もできて、とてもハッピーなことです。

猫の場合、自分でグルーミングをしてセルフケアをしたり、猫同士でグルーミングしていますが、処理しきれなかったり、毛を飲み込んで腸閉塞など疾患の原因になることも。

飼い主が定期的にブラッシングをして、無駄な抜け毛を処理することで、猫との距離も縮まり、猫とのスキンシップも図れる、抜け毛の問題を軽減し、掃除の手間も省ける。さらに猫の健康チェックにもうってつけ!

猫のブラッシングをする方法、ブラシの種類・選び方、ブラッシングを嫌がる時の対象方法をご紹介します。

ブラッシングの方法

猫にブラッシングをする方法
猫にブラッシングを行う方法ですが、簡単に説明すると猫がリラックスしているときに毛の流れに沿って愛情をこめてブラッシングをしてあげるのが理想的です。

換毛期(3月ごろや11月ごろ)は特に抜け毛が多くなる季節です。場所は後処理が簡単な浴室や玄関、日当たりのいい出窓などがおすすめ。

ブラッシングをする順番は、

  1. 背中:首からお尻に向かって
  2. 脇腹:背中からお腹に向かって
  3. お腹:胸からお尻に向かって
  4. 顔周り:顔の中心から外に向かって

この流れに沿ってブラッシングをしてあげると、リラックスしたまま、嫌がることもなくブラッシングができるかと思います。さらに、血行も良くなり、毛並みも整います。

短毛種の場合

週に1~2回。春や秋などの毛の生え変わる時期は、毎日行うように心がけましょう。

短毛の猫ちゃんにはラバー・シリコンブラシでのブラッシングがオススメ。ラバーの摩擦力で不要になった毛がごっそり取れます。最初は抜けすぎじゃないかとびっくりするかもしれませんが、適度な力加減でブラッシングをしているのであれば、いずれ抜ける古い毛なので心配はありません。

ラバーについた抜け毛の処理も比較的簡単で最後は水でジャバジャバと洗い流せるのもポイント。

仕上げに獣毛ブラシで全体を撫でてあげることで毛にまとわりついた抜け毛を落としてあげましょう。獣毛ブラシの代わりに湿らせた手のひらで撫でるだけでもOKです。

長毛種の場合

毎日のブラッシングを心がけましょう。

長毛の猫ちゃんは、毛量が多くもつれやすいのでブラッシングも少し大変です。毛のもつれを解くコームと余分な毛を取り除くピンブラシ・スリッカーブラシを準備しましょう。

まず、全体的にコームでもつれを解いていきましょう。あらかたもつれが取れたら毛先から徐々にピンブラシやスリッカーブラシを使用して梳くようにブラッシングをしてあげてください。ピンブラシは先端に丸いゴムのついた物が皮膚にも優しいのでおすすめです。

「耳の後ろ」「わきの下」「しっぽの付け根」「ももの付け根」は特に毛玉のできやすい場所なので、念入りにブラッシングしてあげましょう。

ブラッシングの注意

短毛・長毛種とも共通して、ブラッシングをする際は、力を入れずに優しく、皮膚に当たらないように行いましょう。

ブラッシングに慣れてきたからと言って、決してベランダなどに出て行わないように!何かの拍子で逃走・転落の危険があります。

抜け毛がたくさん取れると、ついついやりすぎてしまうことがあります。あまりブラッシングをやりすぎてしまうと、必要な被毛まで取れてしまい、部分的にハゲてしまうことがあるので、注意しましょう。

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ブラシの選び方

猫種に合ったブラッシングの種類
猫のブラッシングに必要なブラシですが、実は用途によって「獣毛ブラシ」「コーム」「ラバーブラシ・シリコンブラシ」「ピンブラシ・スリッカーブラシ」と種類が分かれています。

猫を飼い始めたばかりの人は、どのブラシがいいのか迷ってしまうこともあるかと思います。猫ちゃんとのスキンシップのためにも、ブラシの種類を把握して猫ちゃんにあったブラシを使用してブラッシングをしてあげましょう。

すべてのブラシに言えますが、熱心にブラッシングをしてしまうあまり、力んでしまうことがあります。皮膚を傷つけないためにも、優しくソフトにブラッシングしてあげることを心がけましょう。

獣毛ブラシ(ハード:長毛種、ソフト:短毛種)

名前からもわかる通り、動物の毛で作られているブラシです。主に猪毛で作られたハードタイプと豚毛で作られたソフトタイプがあります。

長毛種の場合は、毛先が不揃いなハードタイプを、中~短毛種の場合は、毛先がそろったソフトタイプを選んでください。

猫の被毛についたホコリや抜け毛を取り除くように、全身を優しく撫でるようにブラッシングしてあげましょう。

プラスチック製やビニール製のブラシは静電気が起こりやすく、正常な被毛が切れてしまう原因になるので、適度な水分と油分を含み、静電気が起こりにくい猪毛・豚毛のブラシがオススメです。

コーム(共通)

長毛種・短毛種どちらでも使用できるコーム。いわゆるクシのようなもので、抜け毛・毛玉をとったり、毛並みを整えたりするのに使用します。

先がとがっていると肌に傷をつけてしまう可能性があるので、先が丸くなっている物を選んであげてください。

コームには間隔が広い粗目タイプと狭い細目タイプ、両方備わった2WAYタイプ、さらに目の細かいノミ取り用や顔用、背中用、お腹用などもあります。

まずは粗目タイプで毛をほぐし、仕上げで細目タイプで整えてあげると毛の流れがきれいに仕上がります。

2WAYタイプの先が丸くなっているものがおススメです。

ラバー・シリコン ブラシ(短毛)

短毛種の猫ちゃんにピッタリのブラシ。ゴムやシリコンで作られていて、その摩擦力で抜け毛やムダ毛を絡めとっていきます。また、柔らかくマッサージ効果も期待できるので、ブラッシングが苦手な猫ちゃんにも使いやすいブラシです。

オーソドックスなブラシタイプと手にはめて撫でるようにブラッシングできるミトンタイプもあります。

ブラッシング中はブラシについたムダ毛をこまめに処理する必要がありますが、使用後は水で洗い流すことができるのでとても後処理が簡単です。

ピンブラシ(長毛)

パッと見、普通のヘアブラシのような見た目をしているピンブラシ。針山に張りがたくさん刺さっているようにも見えます。

一本一本の間隔が広めに設定されていて、毛先から梳くことによって、毛のもつれや毛玉を解くのに重宝します。

スリッカーブラシよりほぐす力は劣りますが、毛を切ってしまったり、傷めたりすることが少ないのがメリット。

毛量の多い長毛種の猫ちゃんにおススメです。
肌を傷つけないように先の丸くなっているブラシを選ぶようにしましょう。

スリッカーブラシ(長毛)

プロも御用達の細い針金が「く」の字についたスリッカーブラシ。簡単にたくさんの抜け毛が取れるので、愛用者も多くいるようです。

ハードタイプとソフトタイプがありますが、必ずソフトタイプのものを選ぶようにしましょう。ハードタイプは主にプロ仕様で扱いが難しいです。

ご自身の肌に当てて、ブラッシングのように撫でてみるとわかるかと思いますが、力が入るとクシ先が当たって意外と痛いです。柄の部分をペンも持つように握ると余計な力が入らずにソフトにブラッシングができます。

ブラッシングの際は、肌に触れないように気を付けながら行うようにしてください。少しでも力が入ってしまうと皮膚に刺さってしまい、痛がったり、肌トラブルの原因にもなってしまいます。

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ブラッシングを嫌がる時は?

ブラッシングを嫌がる猫にはどうしたらいいの?
触られたくないところ触られたり、ブラシが骨や皮膚に当たって痛い、毛並みに逆らったブラッシングをしている等の理由によって、ブラッシングを嫌がる猫ちゃんも多くいるかと思います。

慣れないブラッシングのせいでブラシを見ただけで逃げ出してしまうことも。無理やりブラッシングすると猫ちゃんにとって相当なストレスになってしまいます。ブラッシングが苦手な猫ちゃんのために、ブラッシングのたびに傷だらけになってしまう飼い主のためにも、徐々にブラッシングに慣れさせていく方法をご紹介します。

触られるのを嫌がる時

自分の体を触られるのが苦手な猫ちゃんも多くいます。
最初のステップとして、触られても平気な場所、嫌な場所を確認しましょう。

まずは、触ってもいいのか確認から入ります。くつろいでいる猫ちゃんに手の甲を上にゆっくりと鼻先に近づけてみてください。猫ちゃんが鼻をヒクヒクさせてにおいを確認してくると思います。さらにスリスリをしてくるのであれば触ってもOKの合図です。手を近づけて逃げるようであれば、時間をおいてトライしてください。

頭や顔、喉などの猫ちゃん自身が毛づくろいできない場所は、撫でたりマッサージをしてあげたりと比較的に触られても大丈夫な場合が多いです。そこから徐々に範囲を広げていってみましょう。

触られて嫌がる場所は、主にお腹、しっぽ、足などです。焦らずにゆっくりと日にちをかけてチャレンジしてみてください。

ブラシを嫌がる時

触られるのを嫌がる時の対処法と並行して、手で撫でながらスキンシップを図ります。

全身触られても平気になってきたら、たまに、ブラシに持ち替えても嫌がらない・逃げないことを確認します。

そのまま、力を入れずに優しくブラシでなでるようにブラッシングしてみましょう。撫でられているのか、ブラッシングされているのか気付かれないように「手で撫でる」ブラシに持ち替えて「ブラッシングする」を交互に行い、徐々にブラシに慣れてもらいましょう。

どうしてもだめな時は

どうしてもだめな時は、あきらめも肝心です。次の機会に再度トライしてみましょう。

また、トリミングサービスをしているショップにその他のケアとあわせて頼むのも一つの方法です。

触られるのが平気な場合は、こまめに手のひらで梳いてあげることでも抜け毛を取ってあげることができます。その際、手のひらを少し湿らせて撫でてあげると、より効果的です。

おやつを準備して、触るまたはブラッシングのたびにおやつを上げることで、触られたらいいことがあると思わせる(おやつで釣る)方法もあります。1回触る、おやつ、2回触る、おやつ・・・と、徐々に触る回数を増やして慣れさせていきます。くれぐれもおやつのあげすぎには注意してください。

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