猫を迎える準備
初めて猫を飼う時に気になるのが、猫を飼う環境づくりではないでしょうか?犬よりも手がかからないといわれている猫ですが、個体差が激しい猫の場合、どんな環境でも適合してくれるわけではありません。
居心地が悪い環境で長期間過ごしていると、ストレスで体調変化してしまったり、凶暴になってしまったりしてしまうことも!
気持ちよく猫との生活が満喫できるように、猫が安心してくつろげる環境作りを積極的に取り組んでください。
猫が飼える物件へ引っ越しする
すでにペット可、猫飼育可の物件にお住まいであれば必要ないですが、ペット不可の物件にお住いの場合は、ペット可(猫飼育可能)な物件へ引っ越しが必要となります。
近年の猫ブームにより、猫が飼えるマンションも増えてきていますが、ペット可だと思って引っ越ししてみたら、実は犬だけで、猫はダメなんてこともあります。引っ越しの際は、不動産・業者さんに猫が飼えるのか確認しましょう。
交通量の多い大きな通りに面してなく、猫がひなたっぼっこできる日当たりのいい場所がある物件が望ましいです。
2階以上の場合は、猫が転落、飛び降りてしまわないよう対策をする必要もあります。
広さとしては、一人暮らしの1ルームでも飼えなくはないですが、人間の生活スペースにキャットタワーやトイレ、ごはんの場所、ゲージを置くスペースなどを考えると最低でも8畳以上の広さが欲しいところです。さらに、常備ストックする猫砂やおもちゃ、ごはんなどを考えるともう少し欲しいところですね。
多頭飼いの場合は、1匹に必要なスペース+1部屋があるのがベストです。
運動不足にならないように、キャットタワー以外にも上下運動ができるよう工夫して環境を整えてあげてください。
物件が決まったら、その近隣に動物病院があるのかも確認しておきましょう。
猫が安心できる・くつろげる場所
猫が安心して暮らせる快適な空間づくりが大切です。
まず始めにしておきたいのが安全対策。猫にいたずらされて困るもの、噛むと危険なものには、あらかじめ対策が必要です。
例えば、電気コードですが、使用している電気コードを噛んで感電してしまうケースがあるので、使用しているコード類には保護テープを巻いたり、危険なものがいっぱいなキッチン、特にコンロ近辺には、猫が嫌がる両面テープを貼り付けてみたりして、猫が近寄らないように工夫が必要です。
また、誤飲の危険がある小物などはテーブルや棚の上に置かないように気を付けましょう。
観葉植物などは、猫にとって有毒なものが多く、要注意が必要です。観葉植物を置く場合は、よく調べて、猫にとって有害ではないものを選びましょう。
しっかり安全策を行ったところで、猫にとっての快適な空間づくりです。
猫は、その日その時々の気分によって快適な場所を求めて移動するので、居心地のよさそうな、猫が安心してくつろげる場所をいくつか用意してあげましょう。
ソファやベッドの下、部屋の隅、棚の上などにキャットハウスや段ボールを置くだけで、猫にとっては隠れ家として充分にリラックスできるスペースになります。
キャットタワー以外に、本棚やタンスなどのレイアウトを工夫して、段差を設けた空間づくりを心がけ、上下運動が好きな猫のために、縦横無尽に行き来できるように工夫することが大切です。
猫にとって危険な場所を把握する
猫にとって危険な場所は、上記でも軽く触れていますが、危険なものが多いキッチンや浴室、洗濯機、押し入れやクローゼットなど、いたるところに危険が潜んでいます。
キッチンでは、刃物を出しっぱなしにしていたり、猫にとっては有毒な食べ物があったりと危険がたくさんです。極力近づけないように工夫する必要がありますが、間取りによっては、対策ができない場合もあります。キッチン周りでは、猫が入ってきても大丈夫なように、刃物や食材、家電などは使用したらしっかりと収納するように心がけましょう。
浴室や洗濯機では、蓋があるからといって、お湯・水を張っている状態で猫が入らないようにしましょう。
もし、何かの拍子で蓋がずれたり、外れたりして、おぼれてしまう可能性もあります。さらに、石けんやシャンプー、洗剤などを食べてしまう可能性もあります。
押し入れやクローゼットの中には、猫が好きなものがたくさん潜んでいます。紙袋や段ボール、布団、隙間、等々。
猫が入り込んだのに気付かず、そのまま閉じ込めてしまわないよう注意しましょう。
人間がリラックスできる観葉植物やアロマなどは、猫にとって有害なものがほとんどです。どうしても利用したい場合は、猫にとって禁忌ではないものを調べて利用しましょう。
猫との快適な暮らしを過ごすためにも、猫に危険をさらすものを極力排除、収納し、近寄らせない工夫を心がけましょう。
猫が快適に過ごせる温度は?
猫の平均的な体温は、人間の平均体温より少し高めの38度前後です。寒い地域や暑い地域に住む猫、短毛種・長毛種など、描種や育った環境によって個体差はありますが、人間が心地よい室温より少し寒いくらいが適温と感じているようです。
夏場の場合は、暑くてはついつい設定温度を下げすぎてしまいますが、設定温度を下げすぎてしまうと、猫が風邪を引いてしまう可能性があります。寒くなりすぎないように、夏場は、室温24~27℃を目安に調整してあげましょう。また、エアコンが利きすぎて寒くなってきたら、猫が違う部屋に出られるようにしておきましょう。
冬場の場合は、室温17~21℃が目安となります。ヒーターやストーブ等を利用する場合は、猫がやけどしないように注意してください。
エアコンでは追い付かいな、でもヒーターやストーブは使いたくないという場合は、ホットカーペットを利用するか、最近では、猫用のこたつや電気行火なども売られています。猫がすぐにでも暖をとれるよう、対策をしてあげてください。
また、快適さには、温度だけでなく、湿度も影響しますし、その猫の個体差もあるので、上記を目安に快適に過ごしやすい温度・場所を作ってあげましょう!
猫の生活必需品
猫との共同生活で必要となる道具は何があるでしょうか?思いつく限り、必要最低限、下記のものが必要です。
- 【重要度:高】猫トイレ
- 【重要度:中】猫のご飯入れ・水入れ
- 【重要度:中】キャリーバック
- 【重要度:中】猫のおもちゃ
- 【重要度:低】キャットハウス、猫ベッド、キャットタワー
猫トイレ
できれば2つは用意したいところです。猫はきれい好きなため、すぐに掃除できるのであればいいのですが、家を空ける時間が長い場合、トイレが汚れていると、トイレしなくなり、最悪の場合、尿路結石などの病気になる可能性があります。
可能であれば、メインと予備のトイレを猫が行き来できる場所に設置してあげてください。
猫のご飯入れ・水入れ
ご飯やお水を入れる容器は、専用のものや100円均一などで購入できる器でも大丈夫です。ある程度の重さがあるものがいいです。あまりにも軽い容器だと食事中に器が動いてしまい、一定の場所にとどまることができないことがあります。
また、器にヒゲが当たるのを嫌がる猫もいるので、深すぎず狭すぎず、適度な器を見つけてあげてください。
キャリーバック
猫を引き取るときや病院に連れて行くときなどに重宝するのがキャリーバッグです。災害などの有事の際も必要になることがあります。もしもの時に暴れてしまいっては目も当てられません。なるべく早いうちから慣れさせておくのがいいでしょう。
猫のおもちゃ
猫用のおもちゃは様々なものがあります。猫のストレス発散のためにも、用意してあげた方がいいでしょう。
子猫のうちは何でも食いついてくれて、楽しいのですが、あまり張り切って買いすぎないようにしましょう。意外と市販されているおもちゃよりもアルミホイルを丸めたものだったり、紙袋の紐やリボンなどがお気に入りになることもあります。
新しいおもちゃを買ってみたのに、見向きもされないなんてことは猫あるあるなのです。
キャットハウス、猫ベッド、キャットタワー
キャットハウスやベッド、キャットタワーは必ずしも必要とは限りません。amazonなどの段ボールで代用したり、バスタオルをベッドに代用したりできます。キャットタワーも本棚やタンスなどのレイアウトを工夫すれば代用できます。しかし、段ボールの角で怪我をしたり、棚から滑り落ちたりする可能性もあるので、安全面でいえば、猫用のものを用意したいところです。
まとめ
人間と猫の生活スペースをしっかりと共有し、猫にとっても人間にとってもストレスがない環境を整えるように心がけましょう。