お花でお部屋を彩る!猫がいても飾れるお花7選

お花でお部屋を彩る!猫がいても飾れるお花7選

お花でお部屋を彩る!猫がいても飾れるお花7選

お花や観葉植物は、お部屋やお庭を彩るインテリアとしても欠かせないアイテムで、ガーデニングやフラワーアレジメントに興味がある方も多いかと思います。

しかし、お花や観葉植物には猫にとっては危険な植物が多いため、お花は好きだけど飾るのをあきらめている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

猫にとって比較的安全性が高く、安心して飾ることのできるお花をご紹介します。

※必ずしも安心・安全で猫に害がないとは言えません。無害とされる植物でも、食べてしまった量や猫の個体差によっては、おなかを壊してしまったり、中毒症状を起こす危険性は考えられます。

1.幸福が飛び込んでくる「胡蝶蘭(Phalaenopsis)」

胡蝶蘭

胡蝶蘭は、主に東南アジアの熱帯地域を原産地とするラン科コチョウラン属の多年草の着生植物です。

優雅で美しい花姿とステキな花言葉「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」という意味に含め、手入れが簡単で花持ちがいいことや水やりの手間がかからないことから、贈答用としても多く用いられ、フラワーショップなどでは必ずと言っていいほど売られている人気の高いお花です。

実は、ラン科のお花は猫にとって比較的安全な植物で、万が一食べてしまったり、嗅いでしまったりしても心配する必要がないといわれていますので、猫がいるお家でも安心して飾ることができます。

2.希望をもって常に前進する「ガーベラ(Gerbera)」

ガーベラ

ガーベラは、アジアやアフリカなどを原産とするキク科ガーベラ属の総称で、毎年花を咲かせる多年草です。

ガーベラには、赤、ピンク、白、黄、オレンジなどに加え2色咲きなど、様々な色と形があり、その陽気で、気持ちを明るくさせてくれるような雰囲気に「希望」や「常に前進」という花言葉がついています。
また、花の色ごとにも花言葉がついていますがここでは割愛させていただきます。

花束やフラワーアレジメント、ガーデニングにも人気の高いガーベラは、キク科のお花の中で猫にとって安全なお花といわれています。

※キク科のお花は接触性皮膚炎や経口摂取で嘔吐などの症状が報告されているので注意してください。

3.愛と美を象徴する花の女王「バラ(Rosa)」

バラ

バラは、西アジア、中東を原産地とした、バラ科バラ属の花で、北半球の温帯域に広く自生しています。
何千年もの間、人類の歴史の中で最も身近で最も広範囲で愛され、世界各地で品種改良も行われているお花です。

数えられないほどの品種が存在していて、色ごと、部位ごと、本数や組み合わせによってそれぞれ花言葉がついているほど人々に愛されているお花です。

花や茎、葉の部分に毒性はないので、猫にも安心ですが、実は、果実や種子に毒性成分が含まれているので注意が必要です。
また、茎にはご存知の通り棘がついているので、好奇心旺盛な猫の場合、棘によってケガをする恐れがあります。

バラ科植物の未成熟な果実や種子、葉などに含まれる「アミグダリン」という成分は、胃液と反応するとシアン化水素が発生し、青酸中毒となってしまいます。呼吸困難になるため、万が一、バラの種子を食べてしまった場合はすぐに吐き出させる処置が必要です。
その他にもバラ科の植物で、ウメ、アンズ、モモ、サクラなどの未熟な種子や種子の周りの果肉にも同様の毒性成分が含まれています。
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4.困難に打ち勝つ「キンレンカ(Nasturtium)」

キンレンカ

キンレンカは、南米を原産とするノウゼンハレン科の一年草で、別名「ノウゼンハレン(凌霄葉蓮)」英名「ナスタチウム」とも呼ばれています。

草丈20~300センチに生長し、花は5~7センチほど、花色はオレンジや黄色、赤やピンクといった鮮やかな暖色系です。

このキンレンカの花や若葉はサラダなどの付け合わせに添えて、食用としても利用されることがあり、クレソンを思わせるようなピリッとした辛味があるようです。

猫にも安全なお花で、ナスタチウムエキスとして猫用シャンプーにも配合されているようです。

5.私に触れないで「ホウセンカ(Rose balsam )」

ホウセンカ

東南アジアを原産とする「ホウセンカ」はツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草で、花の形がまるで鳳凰が羽ばたいているような姿に見えたことから「鳳仙花」という名がつけられました。英名は「ローズ バルサム」

本来は赤い花をつけるが、園芸品種として赤のほかにピンクや白、紫等の色があり、韓国では、ホウセンカのしぼり汁で染めた爪が初雪まで残っていたら恋が実るというおまじないがあるようです。

小学校の理科の実験でも使われることがあるホウセンカは、夏の終わりごろに種をたくさんつけ、その後枯れていきますが、黄色く熟した実を指と指で挟んでぎゅっと力を込めると、皮がはじけて種が飛び出します。

猫にとっても花や茎は安全といわれていますが、種子は同様の危険性があるので、注意が必要です。

ホウセンカの種子にはパリナリシンという毒性成分が含まれていて、種子を誤って食べてしまった場合、子宮収縮を起こしてしまう可能性があります。

6.小さな愛と同情「セントポーリア(Saintpaulia)」

セントポーリア

東アフリカを原産とするセントポーリアは、別名「アフリカスミレ」とも呼ばれるイワタバコ科の多年草で、スミレのような可憐な花を咲かせ、園芸用品種としても親しまれている植物です。

花色は赤、紫、青、白などで、色・形とも多彩。栽培適温の18~25℃を維持できれば1年を通して楽しむことができるお花としても人気で、その可憐な花姿から愛好家も多いセントポーリア。

猫にも安全なお花として、飾られる方も多くいるようです。中には、『葉っぱをかじられてしまったけど、口に合わなかったのか、続けてかじられることはなかった』との報告もあります。

7.美しさを超えた価値「スイートアリッサム(Sweet alyssum)」

スイートアリッサム

地中海沿岸・海岸地帯原産のスイートアリッサム(英名:Sweet alyssum)は、アブラナ科ニワナズナ属で日本では一年草として親しまれている「ニワナズナ(和名)」というお花。

小さな花を沢山咲かせ、花束のようなこんもりとした花姿がかわいらしい植物。

横に広がる性質を持っているので、花壇などでは、主役としても、寄せ上の引き立て役としても、人気の高いお花です。春や秋ごろにピンク、白、紫、オレンジ、黄色などのかわいらしいお花を咲かせます。

猫への毒性は認められず、健康被害などの報告もないようです。

【番外編】生花以外なら大丈夫?

生花以外なら大丈夫なの?

お花を乾燥させて作るドライフラワーや特殊な液体で脱水したプリザーブドフラワーにすれば大丈夫なのでは、と思われる方もいるかもしれません。

たしかに、ドライフラワーやプリザーブドフラワーはケースやビニール・フィルムに入って覆われているのであれば猫がいたずらをする心配は少ないですが、ドライフラワーやプリザーブドフラワーにしたからと言って、その毒性がなくなるわけではありません。
これらを飾る際は、猫が触れないように工夫が必要です。

また、「人工的に作られる造花」にはもちろん毒性はないのですが、材質としてビニールやポリエステル、絹などが利用されますので、誤食には十分注意が必要です。

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猫にとって危険がいっぱいの観葉植物。お部屋に飾ることをあきらめた方に「人工植物」なら、毒性を考えることなく、好きな観葉植物を飾ることができます。 人工植物、フェイクグリーン、光触媒で作られた人工植物をご紹介します。

猫がいても飾れる観葉植物12選

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まとめ

猫がいても飾れる、楽しめるお花7選をご紹介しました。

こちらでご紹介している花たちも100%安全とは言えません。
猫の個体差、誤食してしまった際の量、期間、環境などによって、体調不良・中毒症状(嘔吐・下痢)などがみられる可能性が少なからずあります。

見慣れないものを飾ることによって猫が興味を示し、イタズラする可能性もあります。
お花や植物を飾った際は、しっかりと様子を見て判断するようにしましょう。

また、万が一、体調不良・中毒症状の傾向が見られたら、早めに獣医師・動物病院へ相談するようにしてください。

アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)が動物にとって毒性の有無をまとめたデータベースが公開されています。
全て英文で表記されていますが、観葉植物・お花を検討される際の参考になると思います。

有毒性の植物につづいて無毒性の植物をそれぞれアルファベット順で表記されていますので、調べる際は、植物の英名・学名などでページ内検索してみてください。

■Toxic and Non-Toxic Plant List – Cats
(猫にとって毒性のある植物・毒性のない植物リスト)

aspca「Poisonous Plants」
※国外サイト。別ウィンドウで開きます。

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